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月 ~優香~
第15章 記憶
翌日から、美穂は学校を休んだ。


俺は、何度も美穂の家まで足を運んだ。

家の前まで行くと、脳裏にあの光景が浮かぶ。

美穂のあえぎ声が聞こえ出す。

悦楽に満ちた美穂の顔。


呼び鈴を押すこともできず、引き返した。



一か月ほどして、美穂が登校してきた。

少し元気はなかったが、健気に笑顔を作っていた。


「直也君。話があるの?」


放課後の教室で、美穂が俺を誘った。


「あぁ。」


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