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Desire ~女教師に向けられた欲望~
第8章 夏祭の手伝い ー清算取引ー
元教え子、福嶋総士の ’レース’ の言葉に、固まる春香。

「あれっ!先生どうしました?」
「いや!...ねぇ総士君」
「はい」
「レースって、このお祭りで行われるヤツかな?」
「そうです。先生も知ってるんだ」
「総士君、出るの?」
「はい!でも、なんか参加者が多すぎて、締め切られちゃったみたい」
「そう、残念ね」
”よかった”
ほっとする春香
「でも、カレーの早食い競争に優勝すれば、特別枠で出れるらしいから」
「えっ!簡単には、優勝出来ないでしょ」
「僕、早食いには、自信あるから!それに、辛いの大好きだし」
「そう...でも、どうして、そんなにレースに出たいの?」
「そりゃー賞金ですよ。絵画教室開くのに、結構、借金しちゃったから」
「そうなんだ」
「かっこ悪いね..僕」
「そっそんな事ないよ」

♪プルルルー
「やばい、行かなきゃ」
「うん、頑張ってね」
「あっこれ、そこに電話番号書いてあるから、アトリエ見に来てよ」
「あっうん、必ず行くわ」
「じゃー」
総士は、颯爽と走って行った
”借金か...あの子も、色々あったけど、夢の為に頑張ってるんだわ”
なぜか、切なくなる春香だった。

”それにしても、レースか...ホントに参加出来るのかしら”
総士を応援したい気持ちと、レースに参加してほしくない気持ち
複雑な気持ちの春香

”確かあの子、TVの早食いに出て、準優勝したのよね”
”てっ事は、レースに参加してくる可能性、高いかも”
”三輪車レースで優勝は無理としても、私の乳揉みを見られてしまう...”
”あれっ、あの子マウンテンバイクの全国大会にも、出た事あるのよね”
”てことは、優勝の可能性もあり?”
”いやいや、幼児用の三輪車じゃ関係ないわね”
”でも、もし優勝したら、あの子に乳揉み!”
”いや、ない、ない、ない”

「春香さん、何してるの?」
「えっ!!!」
「何が、ないんですか?」
「あぁ!聡美ちゃん」
聡美の登場に、驚く春香
「こんな所いたら、日焼けしちゃいますよ」
「そうよね」
「さっテント行きましょ」
「はい」
妄想に浸りすぎ、声が出ていたようだ。
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