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第9章 ヌードモデル ー絵画教室ー

ガールズトークは、総士の話題になる。

「なんだ、もっと驚くと思ったら、つまんない」
春香の、驚く顔を期待していた雅美
「雅美、先週の日曜、総士君のアトリエに行ったんでしょ」
「そうだよ、せっかく春香を驚かそうとしたのに、忙しいとか言っちゃてさ」
「ごめん、先週はホント忙しかったのよ」
排球部の臨時顧問に、盗撮事件！
春香は、博己の出張後２週間、ハードな毎日を過ごしていた。

「ところで雅美、どうして総士君と接点があるわけ？」
「商店街で買物してたら、声掛けられて、誰っ？て感じ」
「４年も経つもんね、私も初めは全然気付かなかったもん」
「総士君とわかって、春香にフラれて暇だったから、アトリエに行ったのよ」
「なるほど」
「そしたら、モデルになってと頼まれてさ」
「えっ！もしかしてヌード？」
「そう、４年前と同じ」
「...雅美、まさか引受けたの？」
「うん、暇だったからね」
「暇だからって...普通、引受けないでしょ」
「前にやった事あるでしょ、それに、年下に頼まれると断れないのよ」
「いや、普通断るでしょ」
「だって、総士君いい男だし、なんか困ってたし」
「雅美は変わってないね、年下のいい男に弱すぎ」
「確かに、あはははっ！」
屈託のない笑顔で笑う雅美
「よく突然頼まれて、ヌードになんてなれるわね」
「あら、春香だって４年前やったじゃない。しかも生徒の前で」
「そっそれは、雅美がそのっあのっ....」
口ごもる春香だった。