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Desire ~女教師に向けられた欲望~
第9章 ヌードモデル ー絵画教室ー
~時は戻り現在~
総士のアトリエに向かう、春香の車の中
雅美は、春香の男性遍歴を話し続ける。

「裸婦像を描く人って、女の体は芸術の対象であって、SEXの対象でないのかな?」
素朴な質問をする雅美
「皆が皆、そんな事ないと思うけど」
「巧さんが変わってるだけか?」
「うーん」
返答に困る春香
「まっ!変態って事でいいか」
簡単にまとめ、巧の話を終らせる雅美
「...」
だんまる春香。

「考えてみれば、最初の剛君も変態だったんだわ」
「なっなんで?」
「いくら、春香がHさせてくれないからって、普通、自分のオナニーを見せないでしょ」
「えっ!そんな話までしましたっけ?」
「うん、飲んだ時に聞いた」
「私って、口の軽い女だったのね...」
剛の事を思い出す春香

~大学時代~
田中剛、春香にとって初めての恋人、そして初体験の相手
剛には、初Hしてから、何度も性交を求められた
19歳の健康な男子、いたって普通の欲求である
しかし春香は、初Hの時の痛みが原因で、怖くて拒み続けた
そして、剛がとった行動は、自分の自慰行為を、春香に見てもらう事だった
自分の部屋はもちろん、校内の物置の中や、公衆便所、夜中の公園
あらゆる場所で、剛は自慰行為を、春香に見せてきた
春香はそれが嫌で、すぐに別れた。

”確かに変態かも”
春香は、心の中で納得した
「剛君も変態だったか、なるほど、これで変態率100%ね」
一人で解決し、勝手に納得する雅美
”変態率ってなんなのよ?”
ツッコミを入れたかったが、春香は黙って車を走らせた。

商店街を抜け、先週来た公民館を通り過ぎ
雅美の案内で進む、春香の車
「あっ!ここ曲ったらすぐよ」
一般住宅の立ち並ぶ中、一区画大きな空き地があり
そこに、真新しい建物がポツンと建っていた
「そこの空き地に、車を止めていいみたいだから」
雅美の案内で、車を止める春香
「結構、車止まってるけど...」
空き地に並ぶ高級車の数に、春香は驚いた。
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