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第6章 盗撮事件の余波 ー動画観賞ー

ここまですべて、須藤の思惑通りに進んでいた。
それは、大泉を捕まえた時から、始まっていた

須藤は、盗撮データを見た時に、大泉の才能を感じ取った。
それは、あれだけ大量の動画を撮れるという事は、
カメラを気付かれずに、仕掛けることが出来るという事。
そして、機材の知識と技術力、それにかける執念
須藤探偵事務所が受ける依頼は、浮気調査が７割を占める
須藤は、大泉の能力が欲しくなったのだ。

警察に通報することをせず、大泉から職を奪う
そして、困った大泉に、救いの手を差し伸べる
こうして、大泉を自分の事務所に入れることが出来た。

さらに、大泉の勤めていた警備会社に乗込み、社長を呼び出し
事件の説明をし、警察へ通報をする事を匂わせる
すると、会社の信用を失いたくない社長が、金額の提示をしてきた
渋る須藤に、上乗せされる金額
取引成立と同時に、社長にアドバイスをする須藤
上乗せされた金額の半分を、翌朝に学校に持っていくよう指示を出した
そして、それは副校長の元に渡った
こうして、学校側からも大泉が、警察に通報される事がなくなった。

須藤は、優秀な人材と大金を手に入れたのだ。
学校に出した請求が、春香に回ったのは予想外だったが、次の手に打って出る事にした。