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君へ贈る愛の唄
第14章 ♪ハッピークリスマス
今日はクリスマスイブ。
私達は3年前と同じ、あのイルミネーションが輝く、街路樹の舗道を歩いていた。
あの日と違うのは。
「ママ〜、パパ〜、きらきらしてキレイだね〜!」
「そうね。キレイだね」
私達の子どもが加わった事だ。
星矢を真ん中にはさみ、手をつないで歩く。
途中、何組かのカップルや親子連れとすれ違った。
あの日と違うのはもう1つ。
拓也とこの先も、ずっと一緒にいられる事…。
すると、空からチラチラ白いものが舞ってきた。
「あ、雪よ!」
「ほんとだ。星矢見てごらん、雪だよ」
「ゆき…?」
そう言って拓也は星矢を抱き上げた。
初めて見る雪に、小さな手を一生懸命空に伸ばす。
修二さん。
ずっと見守ってくれたあなたの愛を
私は決して、忘れる事はないでしょう。
だから誓います。
拓也と星矢の3人で、必ず幸せになってゆく事を……。