この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
君へ贈る愛の唄
第5章 熱
家に戻ってきたのは、0時近く。
拓也は私をベッドに優しく寝かせてくれた。
「ただの風邪で良かったよ」
私の顔を覗き込む笑顔。
「心配かけてごめんね」
「ああ心配した。だから早く良くなれ。
じゃあオレ、風呂入って寝るからさ。おやすみ」
「おやすみなさい…」
拓也はそう言うと、部屋の明りを消して出て行った。
「…」
静かな部屋に残された私。
なんだろう、この顔の熱さは。
風邪のせいだけ?
ずっと息子だと思っていた拓也が、
突然
1人の異性として目に映った。
もしかして、私
拓也に
彼に
恋してる……??