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君へ贈る愛の唄
第6章 ♪高鳴る
その夜。
お風呂から出た私は、濡れた髪をタオルでおさえながらリビングをふと、覗いた。
「…っ」
そこには、テレビをつけっぱなしで眠っている拓也がいた。
私は毛布を持ってくると、拓也にそっと掛けた。
大人っぽく成長した彼の姿に思う。
きっと大学でも、女子にモテてるんだろうなって…。
その時、
眠っていたはずの拓也の手が伸び、私の腕を掴んだ。
「きゃ…っ」
そのまま拓也は体を起こすと、私を強く引き寄せた。
「ちょ、ちょっと何?」
「母さんこそ、そんな風呂上がりでオレに近づくなんて、いい度胸してるね」
ドキッ!
すぐ目の前に拓也の顔があった。