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君へ贈る愛の唄
第7章 告白
拓也side
翌日。
バイト先のホームセンターで。
オレは社員の日野(ヒノ)さんと、バックヤードで積み卸し作業をしていた。
「そろそろ休憩行くか」
と、日野さん。
「そうですね!」
ーーーー
休憩室で日野さんと、自販機の飲み物を買った。
食堂には他にも数名のスタッフがいた。
「…」
「…!」
その中に、オレと目が合った女の子。
彼女は三か月ほど前、レジのアルバイトで入って来た、
「山本さやか」だ。
ゴクッ。
「ふぅー」
熱いコーヒーは、いい気分転換になった。
「ところで一条、お前ここに入ってだいぶたつだろ?」
「はい。大学に入ってすぐだから、もう3年半ですか」
「そうか。お前は真面目によく働いてるよ。他の社員からの信頼も厚いしな。卒業したら正式に入社したらどうだ?」
「そうですね…」
オレは日野さんの話を聞きながら、ずっと彼女からの視線を感じとっていた。
すると日野さんにもわかったのか、オレに言った。
「おい、あの子…。さっきからこっちばかり見てるけど、一条の知り合い?」