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君へ贈る愛の唄
第11章 彩音の選択
あれから早いもので、3年近くがたとうとしている。
私は出勤前、いきつけの美容室にいた。
鏡の前で私は髪をきれいに巻いてもらって、只今美人に変身中。
するとだんだん、仕事の顔に切り替わっていくから不思議だ。
「あんりさん、また目の下くまができちゃってますよ?ただでさえ色白で目立つんですから、体調管理には気をつけて下さいね」
「はぁいミナちゃん。いつもメークで苦労させてしまって、ごめんね。睡眠時間がなかなかとれなくって…」
あんり、というのは私のもうひとつの名前。
ミナちゃんは私がこの業界に入ってから、ずっとヘアメイクを担当してくれてる美容師さんだ。
そう……。
私は今
キャバクラ嬢として、夜の世界で働いていた。