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君へ贈る愛の唄
第1章 ママっ子男子?

3回目のデートで、修二さんが初めて拓也を連れてきた。


「こんにちは。私、
谷山(タニヤマ)彩音って言います」


声を掛けると、恥ずかしそうにもじもじしていたけど、

「…ぼくは、一条拓也ですっ」


って、ちゃんと答えてくれたっけ。

私は修二さんに拓也がいてくれて、感謝したい思いだった。


だってずっと1人ぼっちだった自分に、家族ができるのだから。


ーーーー

新婚生活は、はっきり言って拓也の育児に振り回されていた感じ。
母親として幼稚園の行事に参加したりね。
慣れないキャラ弁も、悪戦苦闘して作ってたな。


「ママー、今日のお弁当ぼくのが一番かわいかったぁ」

なんて喜んで言われると、よしまたがんばるぞー!とやる気が出たのだ。


拓也は、とっても私になついてくれた。
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