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おなとも!
第3章    
「俺は嬉しい!俺、生まれて初めて友達になりたいって心から思える人に出会ったよ!俺、一緒にオナニー出来る友達がずっと欲しかったんだ!!タカハシさん、あんたいい人なだけじゃなくて、本当に素敵な人だよ!さっきは早く帰りたいなんて言ってごめんな!俺、あんたのためにならウンコ漏らしてたっていいよ!それくらい嬉しいよ!!」



 ホワムーはジャイアンの「Oh!心の友よ!」みたいな動きで私に近付いてきた結果、衝撃のあまり金縛りにあったように身動き取れず硬直していた私をきつく抱擁した。




「・・・!?」




 身長差のせいで私の顔面はホワムーの胸元に密着している。
 これが少女漫画であったならば私は胸を高鳴らせ「イヤ・・・いきなりなんなのっ・・・!?ドキドキドキドキ」などと不覚にも恋に落ちてしまう系の構図なのであろうが、現実はクラスのぼっち同士が片方の不明瞭な感激を理由に気味悪く密着し佇んでいる地獄絵図である。
 もしこの学校にホワムーがもう1人いたならば確実に盗撮されオナニーのネタにされているであろう。
 
 そういう理由で、私は好きでもない男子に突如抱きしめられた嫌悪感などという女子として普遍的な理由でなく、単純に「絵面的にキモイと予測される」ことを理由にホワムーを拒んだ。


「ひぃぃっ!?ちょ、なに!?離してください!」
「俺のケツでいいなら好きなだけ見せてやるよ!ああ~~~っ、生きててよかった!タカハシさん、今から俺んち来いよ!」



 ホワムーは私から身体を離すとルンタルンな足取りで肛門・・・じゃなかった、校門へとスキップして行った。


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