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おなとも!
第3章
鼓膜がビビビンと震え、驚きのあまり硬直する私の目の前でホワムーは2~30畳はありそうな自室に慌てた様子で飛び込んで行くと、映画館のようなでかさのプラズマテレビの前に駆けつけ、何かを取り上げ、もう一度「ああああーーーー!!!」と、今度は苛立った様子で声を荒げた。
「もうーー!またお母ちゃまが勝手に変なの飾ってるーーーー!!!あれだけ入らないでって言ってんのにーーーー!!!また鍵変えなきゃ、もーーーー!!!」
見ると、ホワムーの手にはハロウィンの衣装に身を包んだムーミンとスノークの小ぶりな人形が握られていた。
呆気に取られる私の前でホワムーは手に持っていたムーミンとスノークを床の上に放り投げると、今度は慌てた様子でプラズマテレビの真横に設置されたモニターが3台も設置されたパソコン機器周辺を「あーもぉー!また勝手に片付けてるーーー!!」と怒り狂いながら物色しはじめた。
戸口に佇んだまま呆然としていると、じきにホワムーが「あー、よかったぁ」と急に安堵した様子で呟き、そのあとで「ごめんごめぇん、タカハシさん、もうはいってきていーぜぇ」と私を手招きした。
素直に応じ、おずおずとホワムーの近くまで歩を進めると、ホワムーはいかにも大事そうに何かを胸の辺りに抱きかかえた格好で口元に笑みを浮かべていた。
「へへへぇ!捨てられてなくてよかったぁ」
見れば、ホワムーが抱えているのは分厚いファイルのようだった。
ちらっと見えた黒い背表紙には“盗撮傑作集”とラベリングされている。
「そ、それは一体・・・!?」
「えぇ?俺のオナニーコレクションだよぉ♪傑作だけは焼いてあんだぁ」
ホワムーはそう言うと、まるで小学生男子が遊戯王カードを自慢するかのようなしぐさで私にファイルを開いて見せた。
無論、中に挟んであったのは遊戯王カードではなく、DVDであったが。
「たまーにお母ちゃまが俺のいねぇあいだに部屋に無断で入ってさ、勝手に掃除してくからこないだ鍵変えたばっかだったんだよ。高かったのになぁ~、今回の鍵。また変えなきゃだぁ。でも捨てられてなくてよかったぁ!見ろよ!日付順に整理してくれてんだ!いつもはウザいお母ちゃまでもたまには役に立つことがあんだなぁ」
「もうーー!またお母ちゃまが勝手に変なの飾ってるーーーー!!!あれだけ入らないでって言ってんのにーーーー!!!また鍵変えなきゃ、もーーーー!!!」
見ると、ホワムーの手にはハロウィンの衣装に身を包んだムーミンとスノークの小ぶりな人形が握られていた。
呆気に取られる私の前でホワムーは手に持っていたムーミンとスノークを床の上に放り投げると、今度は慌てた様子でプラズマテレビの真横に設置されたモニターが3台も設置されたパソコン機器周辺を「あーもぉー!また勝手に片付けてるーーー!!」と怒り狂いながら物色しはじめた。
戸口に佇んだまま呆然としていると、じきにホワムーが「あー、よかったぁ」と急に安堵した様子で呟き、そのあとで「ごめんごめぇん、タカハシさん、もうはいってきていーぜぇ」と私を手招きした。
素直に応じ、おずおずとホワムーの近くまで歩を進めると、ホワムーはいかにも大事そうに何かを胸の辺りに抱きかかえた格好で口元に笑みを浮かべていた。
「へへへぇ!捨てられてなくてよかったぁ」
見れば、ホワムーが抱えているのは分厚いファイルのようだった。
ちらっと見えた黒い背表紙には“盗撮傑作集”とラベリングされている。
「そ、それは一体・・・!?」
「えぇ?俺のオナニーコレクションだよぉ♪傑作だけは焼いてあんだぁ」
ホワムーはそう言うと、まるで小学生男子が遊戯王カードを自慢するかのようなしぐさで私にファイルを開いて見せた。
無論、中に挟んであったのは遊戯王カードではなく、DVDであったが。
「たまーにお母ちゃまが俺のいねぇあいだに部屋に無断で入ってさ、勝手に掃除してくからこないだ鍵変えたばっかだったんだよ。高かったのになぁ~、今回の鍵。また変えなきゃだぁ。でも捨てられてなくてよかったぁ!見ろよ!日付順に整理してくれてんだ!いつもはウザいお母ちゃまでもたまには役に立つことがあんだなぁ」