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第53章 最後に、もう一度だけ②

彼女の腰を抱き上げて俺の膝の上に座らせ、腕に抱き締めている服を奪い取り床に放る。

真っ赤になった彼女が非難するように俺を睨み、プイと顔を背けるが、俺は目の前にある豊かな乳房を掴み、舌を這わせる。




「や……んっ」




彼女の手が俺の頭を押すが、力がまるで入っていなかった。

既に彼女の中は甘く蕩けているのだろう。

早く、彼女の中へと入って掻き回したい。

直ぐ様組みしいて貫きたくなるのを必死に堪えて、乳房を揉みあげながら囁く。



「もっと狂えばいい……俺に抱かれて……乱れて……おかしくなればいい」

「あ……あああ……っダメっ」



指で突起を軽く捻ると、彼女は俺の頭にしがみついて叫んだ。



「もっと狂わせてやる……俺と別れてからも……身体を疼かせて苦しめばいい――」

「そ……んな……っ」

「菊野……行くよ」



俺は、猛りを彼女に押し当てて、座ったままで貫いた。