この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
愛しては、ならない
第11章 蒼い覚醒



普段は意識しない時計の秒針が二人だけのリビングに響き渡る。


お互いの唇が合わさったまま、見つめ合う。


唇が熱を持ち、媚薬が仕込まれた様に、身体が熱く焼けていく。


彼も、瞬きもせずに私の目を見ていたが、僅かにその唇を動かして何かを呟いた時、それが甘い刺激になり私はつい声を漏らしてしまった。



「あっ……」



「――」



剛は、目を見開いた。



私は、我にかえり、身体を起こし、後退りながら彼から離れる。


立ち上がって、寝室に逃げたい。



けれど、腕も、足も、指先一つでさえ、思うように動かないのだ。



甘い痺れで、力が入らない。



「菊野さ……」


彼が何かを言う前に、私は必死に喋る言葉を頭の中で探す。




――取り繕わなくてはいけない。


まさか、貴方と唇が触れあって、ときめいた事を悟られる訳にはいかない。


だって、だって私は、貴方を愛してはいけないんだから……!
/1680ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ