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愛しては、ならない
第15章 檻の中の愛②



『子供達が居ないなら尚更暇じゃないのっ!
……つべこべ言わずに行くのよ――!』



真歩がキレた様に言うと同時にインターホンが鳴った。


「……ちょっどまっで」



スマホを持ったまま画面を覗くと玄関の前に真歩が仁王立ちしていた。



「勘弁してよ……」


私は諦め、ドアを開けた。



真歩は晴れ晴れした笑顔で私の肩を叩いた。



「ほらっ!
お葬式みたいな顔してないの!
着替えてお化粧して、街に繰り出すわよ~!」



真歩はハイヒールを脱ぎ、ズカズカ家の中へと入り、勝手にクローゼットを開けて私に着せる服を探し始めた。
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