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愛しては、ならない
第15章 檻の中の愛②
後日、日直で二人きりになった時に俺は聞いてみた。
"なあ、俺、弟に似てないかな……?"
すると清崎は、少し赤くなり、小さく答えた。
"ううん、似てると思うよ……
けど、目が……"
"目?"
"剛君の目は……
時々怖い位鋭くて……
寂しく見えるから"
彼女がそう言い終わる前に、俺は衝動的にその身体を引き寄せ抱き締めていた。
何故、そんな事をしてしまったのか自分にも分からなかった。
清崎は小さく悲鳴を上げて俺を突き飛ばし、逃げ帰ってしまい、俺はもう彼女に嫌われたものだと思っていたのだが、翌日、家に来て告白されたのだ。