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愛の儀式/私を調教(おと)してください
第1章 いやらしい女

 熱いシャワーを浴び終え、真っ暗な部屋に戻る。
窓際に立ちカーテンを開くと、小さなショーツだけを身につけた私がうっすらとガラスに映る。
部屋は7階、誰かに見られるわけもない。

でも、もしかしたら誰かに────

そう思うと冷めた身体が熱くなり、自然と乳房に手が伸びる。

 膨らみを手のひらに包み優しく握る。
固くなった突起を指で挟み力を込める。

「んっ……」

甘い痛みにたまらず声が漏れる。
だめ……我慢できない────────

 もう片方の手を下に伸ばし、ショーツ越しに湿った丘を中指で擦る。
柔らかな刺激と同時に、とろりと雫が溢れた。
私……すごい濡れてる───────

 「ああっ……いい──」

 声をあげ、一番敏感なトコロを指で弾く。
ガクガクと脚が震える。
もう立っていられない。
早く……早くイキたい、早くイカせて──────

 「もう我慢できなくなったのかい。美穂は本当にいやらしいんだね」

 ベッド上に置いたスマートフォン。
スピーカー越しに男の低い声が私を罵った。
ドキドキと胸が高まり、身体の火照りが一段と増す。

 「まだアソコに触っちゃ駄目だよ。ちゃんと僕の指示に従うんだ。わかったかい?」

 「は、はい────」

 男の落ち着いた口調に、ショーツから手を離す。
震える脚にツーっと生暖かい雫が垂れた。
うっすらと目をあけると、窓ガラスにはもの欲しげに佇む淫らな私が映っていた。

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