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愛の儀式/私を調教(おと)してください
第5章 初めての調教

 「美穂……僕の方を向いて服を脱ぐんだ、ゆっくりとね。部屋は暗くしないよ。美穂の姿が見えないと意味が無いからね」

 謙二の低い声が私を蔑む。
顔色一つ変えず冷静な口調……胸がドキドキする。

 瞳を伏せ、ブラウスに手をかける。
一つ、また一つ───ゆっくりとボタンを外す。
ブラウスを脱ぎ捨て、スカートに手を伸ばす。
トロリと生暖かい雫が泉から溢れる。
電話での行為とはまるで違う恥ずかしさ……。
でも、身体が喜んでる─────

 身を屈め、ストッキングを脱ぎ捨てる。
買ったばかりの赤いブラとショーツが謙二の前に露わになった。
赤い下着と赤い首輪……惨めな私を謙二がジッと見つめている。
思わず両腕で胸を隠し、羞恥に震える。
だめ、見ないで……恥ずかしい、恥ずかしいよ─────

 「隠したら駄目だよ、美穂───。ほら、腕をどけて……。やらしい姿だね。もっと近くで見てあげる──四つん這いで床を這って僕の側においで」

 はい、と答え身を屈める。
おずおずと床に手をつくと、味わったことのない屈辱感に身体が震え吐息が漏れた。
床を這い謙二に近づく。
すぐそこなのに遠く感じる。

 「もっとお尻を突き上げて……そう、すごくやらしいよ美穂───」

 言われるがまま床を這う。
悔しい、恥ずかしい、情けない────
だから……もっと虐めて────

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