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第2章 倍返しを更に倍にして４倍返し

「イ、イヤあああ！」

食い入るような視線とシャッター音を痛いくらいに感じ、梓はせめてもの抵抗として羞恥に染まる顔を叛け、固く目を閉じた。


「スゲェ…！」
「あの会長のこんな姿が拝めるなんて…サブカル研に入って良かった」
「自分、もう死んでもイイッス！」


「なんだトーヤマ、見ただけで死んでもいいなんて随分と欲がないな」

「へ？」

「良い絵を描くためには、目で見るだけでなく手触りを知ることも大切だと思わないか？」