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透明な鎖
第1章 被虐性愛
途切れ途切れに言葉を紡ぐあたしを見下ろす男……。
彼……結城 蓮(ゆうき れん)とは、あたしが去年友達に誘われてたまたま出席した合コンで出会った。
黒髪でこそあるものの、その髪はきちんとセットされ、ぱっと見はホストって感じだった。
ホストみたいな人なんて、タイプじゃなかったはずなのに。
正直イケメンだと思った。
連絡先を聞かれたときは、思わず舞い上がってしまったくらい。
ホストのようだと思った外見はまったく関係なく、普通に昼職の社会人だということもわかった。
24歳────
その時20歳になったばかりのあたしにとっては、その年の差も心地よく感じた。
……あたしが蓮に惹かれるのに、時間はかからなかった。