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第7章 その7 ｺｺだけ長編☆

１階に降りてゆくと、
良い匂いがしてきた。

（飲食店…だったなぁ）
2人がカウンターの中で作業をしている。
『あの〜…』

「あ、おはよー。
眠れたの？」…え〜と…そうだ、拓斗くんだ。日比野拓斗。白い調理服と帽子。
『はい。
お世話になりました』

「おっはよ〜〜〜｡
あら、キレイな子は朝からキレイねぇ」
割烹着を着た昨夜のおばさま…美奈子さんが言う。


『突然で本当に申し訳ありません。
泊めていただいて、寝床まで作っていただき…』


「あー、良いの良いのよぉ。堅苦しいのは苦手なのよアタシ。
大丈夫……なのね？」

何か事情があるのは察しているのだろう、
そう尋ねた美奈子さんに『はい。もう大丈夫です』
と自然に笑顔て返せた。