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本日もエロ日和なり
第11章 その11
僕は1階で昼からの予約済客3人のカルテに目を通して、
食後の珈琲を飲んでいた。

キンコーン。

入り口のドアが鳴る。


昼休みにも時々こうしてお客は来る。

僕は珈琲を置いて入り口に出向いた。
「はーい、はい。」


「あの…予約無しで来てしまったのですが……」
40代半ばくらいか。
細身で黒髪ロングの色白な女性が心許なさげにおずおず話す。


「大丈夫ですよ。
さぁ、上がってください」

女性はホッとしたようにスリッパを履き、
上がり框に足を乗せた。

(ちょっと歪んでいるな)

格別の痛みを抱えては無さそうだが、
歩き方が悪く左脚を若干引きずっていた。


「左側の腰が痛くて。
整形外科でレントゲンを撮ったら骨盤の歪みがあるようでした。」


失礼、と腰に手をやり触診する。

左側の腰の骨の1部が小さく飛び出ているのが僅かに手に感じた。

これでは家事も辛いだろう。
40代半ばくらいなら、
子供も大きく手はかからないだろうが…
女性は仕事でも家でも細々した作業が多く身体は痛みやすい。
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