この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
本日もエロ日和なり
第11章 その11
僕は『他の患者とは何か違うな』と感じていた。


見たところ、地味目な容姿に穏やかそうな小さめの造りの目や鼻、口元。背も低め。
『良いお母さん』というのがぴったり似合う女性だ。

自分でも何が違うのか分からないまま、
施術に入る。


「うつ伏せになれますか?」

佐藤加奈恵はゆっくりと痛そうにベッドにうつ伏せになる。

「痛いっ……」呻く。

「では、痛みが少ない体勢になってみて下さい」


横向き、仰向け……
佐藤加奈恵は色んな体勢になったあと「これが一番楽だわ」と右側を下にした横向きになった。


このままのほうが施術しやすいだろう。


僕は腕・手のひら・指に全神経を集中させ、
マッサージから始める。

脚と背中を圧し、
全身をほぐす。


それだけでも大分違うのだ。

「痛かったら直ぐ言ってください」
そう声を掛け、加奈恵の左脚を折るように持ち上げた。


「大丈夫…です。」

よし。自分の見立は間違ってなさそうだ。


右側を下にし、
今度は右脚も折り施術する。
加奈恵は疲れてもいたのだろう、ウトウトしている。

(美しい………)
僕は見惚れてしまい、
(何をしてるんだ)と自分で自分を諌めた。


全身の血行を良くして、
ストレッチのように脚を交差させる。
身体を起こして背中から前屈になるように圧す。


1時間施術し、
加奈恵は「凄く楽になったわ!」と驚きの声を挙げた。
「もう少し早く来たら良かったわ、こんなに楽になるのなら…」
眉を下げてあはは、と笑う。

僕はドキッとした。
が、表面には出さず営業用スマイルで「また、いらしてください」と見送った。
/621ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ