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第12章 その12 あっ、ｺｺにも長編が☆

学校に居ると安堵する。

皆、共に闘ってきた同志だ。
この春からそれぞれ散らばって、医師として現場で学ぶのだ。


友人の佳聖【ｶｲｾｲ】も地方の私立病院へ学びに行く。

同胞の友よ………


俺は気疲れからか、
センチメンタルにそう思った。

佳聖は「お前何かあった？」と渡り廊下から追ってきた。
……鋭いな、流石だ………

「なぁ……
思いもよらない失敗ってどうすりゃ良いの……」
1人言のように呟いた。

「ん？何だそれは。
思いもよらない失敗って何かしたわけ」


「はは、言ってみただけだよ」
―――言えないよなぁ。
コイツにすら。


心理学の授業も『役に立つだろう』と受けてきたのに、デカルトもユングも「未成年とＨしてしまった青年の心の持ち様」
なんざ分析していない。