この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
本日もエロ日和なり
第12章 その12 あっ、ココにも長編が☆
北九州という街は、
想像していたよりも大きい。
繁華街やビル街、
かなり栄えており……
東京・大阪と何らかわりない規模の街で、俺には過ごし易い。
―――――その年の10月。激務にも慣れ、
大学病院という上下関係の明瞭な場所での出世争いも垣間見て、
淡々と手術の練習ばかり進んでいる。
「何考えよっと?」
病院内のカフェで珈琲を飲んでいた。
先輩にあたる、
金山美咲【カナヤマミサキ】が声を掛けてくる。
気が向いたら、たまに寝る関係だ。5歳上の、30歳。
黒髪でセンターパーツのボブヘアに痩身で背も高く、目が大きくて肌は白い。いかにも『私は医者です』という看板を下げているような女性だ。
少しキツイ印象かもしれない。
独身だが、
あまり恋愛の話もしない。至って過ごし易い相手である。
「何か考えてるように見えた?」
この人には不思議にタメ口で話せる。
キツイ印象なのに敬語が似合わない。
叱られもしなかった。
………寝たからかも、知れないけどね。
「あなた、たまに考え事しとるような目するからね」
「………ボーッとしてるだけなんだ」
向かいに座る美咲。
「東京に彼女でも残してきたのかと思っとったよ」
想像していたよりも大きい。
繁華街やビル街、
かなり栄えており……
東京・大阪と何らかわりない規模の街で、俺には過ごし易い。
―――――その年の10月。激務にも慣れ、
大学病院という上下関係の明瞭な場所での出世争いも垣間見て、
淡々と手術の練習ばかり進んでいる。
「何考えよっと?」
病院内のカフェで珈琲を飲んでいた。
先輩にあたる、
金山美咲【カナヤマミサキ】が声を掛けてくる。
気が向いたら、たまに寝る関係だ。5歳上の、30歳。
黒髪でセンターパーツのボブヘアに痩身で背も高く、目が大きくて肌は白い。いかにも『私は医者です』という看板を下げているような女性だ。
少しキツイ印象かもしれない。
独身だが、
あまり恋愛の話もしない。至って過ごし易い相手である。
「何か考えてるように見えた?」
この人には不思議にタメ口で話せる。
キツイ印象なのに敬語が似合わない。
叱られもしなかった。
………寝たからかも、知れないけどね。
「あなた、たまに考え事しとるような目するからね」
「………ボーッとしてるだけなんだ」
向かいに座る美咲。
「東京に彼女でも残してきたのかと思っとったよ」