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第12章 その12 あっ、ｺｺにも長編が☆

俺は驚いて、
「珍しいね。みさ……金山先生がそんな話題出すのは」

「そうねー。
秋だからかもしれんね」
ガラス張りのカフェの、外にある銀杏の木を指差してハハハッと笑う。


外科部長がどうの、
あの看護師はどうのと悪口をズケズケ述べて美咲さんは仕事に戻った。


俺も呼び出しがあり、
直ぐ病室に向かう｡


クタクタに疲れはて、
自宅マンションに帰る暇さえ殆ど無い日々。


予測はしていたが、
いくら助手をこなしてもこなしても手術の腕は上がらない。


運ばれて身体を開かれ、
無言の患者相手に必死になる医師たち。

場馴れしたものの、
重体の患者に対してはまだ若干パニクってしまうこともあった。


佳聖は東北の私大付属病院に心療内科の医師の卵として研修を受けていた。
たま〜にメールが入り、
近況報告をしている。


俺は学生の暮らしを遠く感じる程にはなっていた。

佳聖から連絡が入り、
11月の連休に大阪で落ち合うことになった。
俺は実家にはあまり帰らず、
連絡のみで…


久しぶりに佳聖に会うと思ったら、
気が晴れた。。