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第14章 その14

香苗は昔から明るくサバサバした性格で、
話しやすい。
社交的であっけらかんとしている。
離婚に至ったときも、
心配してTELをすると『人生勉強だわねー』と笑っていた。


「………香苗、何か雰囲気変わった？」何か違う印象がする。
香苗は意味深にクスリと笑い、
「分かる？さすがは洋子だね」香苗は昔から容姿も行動も派手。洋子とはタイプが違うのに捌けているからか、近寄り難さがない。

聞くと、
10歳下の彼が居るのだと言う。子供とも仲が良く、
ゆくゆくは再婚したいのだと。


「どおりで！何だかオーラが違うわよ。
10歳下かぁ〜〜〜カッコいいの？」

「ううん(苦笑)見た目は悪いわよ。
ただね、何か癒されちゃうのよねー」
彼は介護士で収入は香苗よりも少ないそうだ。
香苗は離婚したあと、
実家に帰り親の会社を継ぎ女社長をしている。


「彼と子供と3人でやっていければそれで良い」と快活に笑う。

じゃあねー、
元気でねーと手を振り別れた。


………良いなぁ。
これからだなぁ………
洋子は同級生の前途をうらやましく感じた。