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本日もエロ日和なり
第23章 その23
―――――――――――


翌々日の土曜夜。

土曜出勤を終えてアパートに帰宅し、

ナオに付けてあったカメラの映像を見る。

「おっ」

前回の地面らしきグレーではなく、
家のような建物が映っている。
「高い場所で座ってたのかな…」

今回は走り回っていないのだろう、
映像がゆっくりと上下左右するだけで、
人間の声も入っちゃいなかった。

『なおぅ……』
人間に喩えると独り言に当たるのか?
ナオの鳴き声が聞こえる。

『なおう、なおぅ〜』

(1匹で座って鳴いてたのか笑)

『…………りがとう』


「え?」
何だ?今の。
やっぱり人の声入ってたか?

『ユウくん、ありがとう』
それははっきりした声だった。

「え、…………」
PC画面では不鮮明な映像のなか、
家やら木やらが映っているだけだ。

20秒経ち……
プツッと終了したと思った瞬間、
ポスターのようにPC画面に太った肩くらいまでの黒髪の女の子の画像が映って消えた。

「…………ルナ?」
雄星は食い入るように画面を見つめたが、
〔再生を終了しました〕と表示が出た。


もう一度、
再生ボタンを押す。

(あれ?
何今の…見間違い?
映らない…)
再生しても今度は人の声など入っていないし、

画像もない。



「………え?えっ?」
口を開けてPC画像を見ているとメッセージ着信音がした。


ぼんやりしたまんま、
lineのメッセージを開く。
ルナからだ。


『いままで、ごはん、ありがとう』
〔肉きゅうスタンプ〕



雄星はスマホを手から滑り落とした。





――――後日、
夜も更けた10時、弁当を作りいそいそとルナの店へと向かう雄星の姿があった…………







〜〜end〜〜

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