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第24章 その24 あれれ、ｺｺにも長編発見☆

4月半ばの日曜日。。


夫・博之の兄の末っ子の誕生会へと向かう。


乗用車を夫が運転し、
義実家はマンションから１時間ほどの距離にある。


行く道筋にある大型ショッピングモールに寄り、
飲み物だけ飲んで手土産&姪っ子へのプレゼントを購入した。


義実家へ行くとケーキやらチキンやら、
サラダやらが毎回出てくるのだ。
お腹は空かしておかなくちゃならない。


遼子は（また、
お義母さんから孫の話題されるかな？）
と考えたが……

開き直るしかない。


何せ、
sexが無いのだから子供が出来るハズがないのだ。


『私たち、レス5年目です』なんて言えるわけない。


（夫が次男だから、
それ以外は干渉もされず楽なんだけどね）


義実家へと到着した。


義兄と奥さんが迎えてくれる。
夫の父親は私たちが結婚した翌年癌で他界した。

義兄が夫の6つ上で、
長男として家を継いでいる。
義兄の子供・3兄妹の上2人の男の子―小学校低学年の年子だ―が『おっちゃーん、
いらっしゃーい！
遊んで〜〜〜』
と夫を引っ張っていく。



遼子は義母と義兄奥さんに挨拶し、
手土産を渡した。
義兄の奥さんは義兄より年上で、
明るく捌けた性格で付き合っていてとても楽しい。
少し高齢で美羽ちゃんを出産したが、
溌剌と子育てしている。


美羽ちゃんがトコトコ走ってきた。
「美羽ちゃん、
お誕生日おめでとう〜〜〜」

プレゼント（事前にリサーチし、
ショッピングモールに注文しておいた）を渡すと「やったー！」と飛び跳ねる。義兄奥さんが、
「こら、美羽。
『ありがとう』は？人から貰ったらお礼するんだったよね？」
美羽は「ありがとうございまーす」と小さな頭をベコッと下げた。