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第27章 その27

――――コンサートを無事終え、
舞台から捌ける。



『おっつっかっれ〜〜〜』
『おつかれー！
よかったねー』
無事遂行でき、
スタッフとハイタッチする。


このあとは打ち上げだ。



もっとも、遊&春季は未成年のため夜10になるとマネージャーが自宅に送迎をすることになっている。


普段はごくごくフツーの高校生の遊。


私立学園で芸能人も多数在学している。


小型バスに乗り込んで打ち上げ会場である居酒屋レストランに向かう。


スタッフたちはアルコール、遊と春季はジュースで『かんぱーい！今日も成功ごくろーさん♪』とスタッフの掛け声で飲み始める。



遊は肩まで伸ばした黒髪を束ねた。

色白で細マッチョ。
背が低いのがコンプレックス。
二重瞼の大きな瞳がハーフっぽい。
青いカラコンを入れている。

春季は茶色くパーマをかけた猫っ毛。
背は普通。
小麦色の肌。
女の子のように甘い顔立ちだ。


クールな出で立ちの遊と、甘い雰囲気の春季。


学校に通いながらダンス・ボーカルレッスン漬けの毎日。
体を鍛えるために格闘技もしている。

『ユウ〜〜〜。
ねーねーインスタグラム見た？』

『ん？何かアップした？』
『見てよ。
俺の私服コレクション♪』春季がスマホをスクロールしていく。

春季はお洒落だ。
遊が知らない海外ブランドの服もたくさん持っている。


遊はというと………
アイドルユニットだからカラコンをしているけれど、どっちかというとネトゲをしているほうが楽しいタイプ。