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本日もエロ日和なり
第29章 その29
___夜中、目が覚めた。
消し忘れていたテレビ画面から、歓声が挙がっている。
『………ああ、寝落ちしちゃった』
僕はソファーにうつ伏せだった体を捩り、起こした。
2016年、8月。
この国の真裏で、スポーツの祭典が行われている。
僕は画面に目を凝らした。
『なんだ、まだ1時かぁ……』
すっかり寝入った気がしたけど少し微睡んだだけのようだ。テレビ画面の隅のデジタル数字を観て、独りごちる。
半袖シャツは汗を吸い、肌に貼り付いて気持ち悪い。
あと1時間。
シャワー浴びておこう。
僕は欠伸をしながら狭いバスルームに入る。
____25歳、地味なサラリーマン。
僕そのものを表したような、田中有次【たなかゆうじ】という名前。
消し忘れていたテレビ画面から、歓声が挙がっている。
『………ああ、寝落ちしちゃった』
僕はソファーにうつ伏せだった体を捩り、起こした。
2016年、8月。
この国の真裏で、スポーツの祭典が行われている。
僕は画面に目を凝らした。
『なんだ、まだ1時かぁ……』
すっかり寝入った気がしたけど少し微睡んだだけのようだ。テレビ画面の隅のデジタル数字を観て、独りごちる。
半袖シャツは汗を吸い、肌に貼り付いて気持ち悪い。
あと1時間。
シャワー浴びておこう。
僕は欠伸をしながら狭いバスルームに入る。
____25歳、地味なサラリーマン。
僕そのものを表したような、田中有次【たなかゆうじ】という名前。