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刑事とJK
第35章 ひと言だけちょうだい



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「たんまたんま、いだだだ!!」



「男ならこれくらいで
ギャーギャーいわないの!!」




津森は全体重をかけて斉藤の肩を押した



ボキンッ




「ぎゃっ!!!」



耳を塞ぎたくなるような音が鳴った





「はいもう大丈夫」




「…あ…、はまってらぁ!!」




斉藤は腕をぐりんぐりんと回した



「今日は何してたの?」




津森は椅子に腰掛けて聞いた




「今日は合気道だったな
ちょっと気ぃ抜いたら脱臼させられた」





「…すごいわね、村上さんって」




「そろそろあのババアにも一回勝ちてぇよ」




斉藤は腕を頭の後ろで組んだ





『誰が、ババアだって?』



「うわっ出た!!!」



村上は斉藤の横に座った





『ごめんね津森ちゃん、
こいついっつもあんたの世話になってるね』




村上は斉藤の頭を掴んで
無理矢理下げさせた





「いえ、これがあたしの仕事なんで」


「だいたい、バ…村上が
オレを痛めすぎなんだよ…」



『今ババアって言いかけたな?あ?』




斉藤は顔を掴まれ、
振り回されている









「…」



楽しそうで、いいなぁ…




『津森ちゃん、どうした?』


「へ!?
やだ、何でもないですよっ…」




『そう?
ならいいんだけどね』




村上は斉藤の襟首を掴んだ





『んじゃ、斉藤
腕もハマったことだし、
もっかい稽古場行くか!!』



「今日はもうやめねぇか…?」




『弱音吐いたな?
罰としてトイレ掃除だ』




「意味わかんねぇ!!!」




斉藤はズルズルと連れていかれた




「あ、津森!!」



「な、何!?」



「おめぇスゲーよ、何でも治せんだな!!
村上が壊したもん(つまりオレ)を
全部治せるとか、スゲー!!」





「…///
これが、あたしの仕事だからね!!」



その言葉に斉藤はニカッと笑った



津森も笑い返した









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