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欲望のままに
第2章 始めての体験
......ガタンゴトンガタンゴトン「まもなく愛乃道愛乃道〜〇〇行きはお乗り換えです。」学校帰りの桃華はうとうとしていたもののアナウンスで目を覚ました。
はぁ...もうそんなに時間経ったのかー。なんて思いながら欠伸をする桃華。
今日はたまたま席が空いていて座れたのだが、いつもは満員電車で座れることは滅多にない。通学だけでも疲れてしまいそうだが、この状況にも慣れ始めてきていた。
次の愛乃道で降りる桃華はホームが見えてくると立ち上がりドアに向かおうとしたが今日はやけに人が多い。
そういえばと桃華は2つ隣の駅で今日からお祭りが3日間行なわれる事を思い出した。自分には関係のないことだと思い、人を掻き分けドアに向かって進もうとするが途中足を何かに引っ掛けたらしく転び前のサラリーマンにぶつかってしまった。
「すいません...」と言っている間にいつの間にか愛乃道に付いていた電車、ドアが開き更に人が入り込んでくる。結果桃華は出るに出れなくなってしまった。
嘘でしょ...と思いながら体をねじり進もうと試みるがその間にドアが閉まってしまった。「はぁ...」とため息をつき今日はついていないと思った桃華は仕方なく2駅先で降り乗り換える事に...
季節は夏だが終わりの頃で、逆に冷房が寒いと感じていた桃華にとって人混みの中は少し暖かく逆に心地よかった。
電車が発車してしばらく経つと、お尻にわざとではないのだろうがバックの様な物が当たっていることに気がついた桃華。
満員電車でお尻に何かが当たっているだけで、痴漢にあっているみたい...と思い少し顔を赤らめ、興奮してしまう桃華。
そんな中電車が急ブレーキをかけたのか、車体が大きく揺れた。