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欲望のままに
第2章 始めての体験
そんなに時間経ってたんだ...と自分がこの行為に没頭し過ぎていた事を桃華は恥ずかしく感じた。すると痴漢が「ちょっと借りるよ。」と言い、いつの間にバックから取り出したのか桃華のケータイを何やら弄り始める。
「ちょっ...」と流石に自分のケータイを弄られるのは、色々と困ると思った桃華は振り返りケータイを取ろうとする。
だが、それよりも痴漢の顔を見て少し驚いてしまった。痴漢はモテないような人がしてくるものだと思っていたが、そんな事ないんじゃないかと思うような外見であった。
メガネに少し目に掛かるぐらいの長さの黒髪、特別かっこいいという訳ではないが、何故か痴漢の目を見た時ドキッとしたのであった。
するとケータイを弄り終わったらしく、「はい」と言って渡してくる痴漢。戸惑いながらも受け取ると丁度駅についた所だった。
人が我先にというようにドアの方へ流れる。桃華も慌ててケータイとバックを握りしめ、ドアへと向かう。だが、ふと痴漢が気になり後ろを振り返ると、目が合い口元はまたねと怪しい笑みを浮かべていた。
その後桃華は乗り換え何事もなく、愛乃道に着き帰宅した。確かに何事もなく帰宅したのだが、桃華はギリギリの所でいけなかったこともあり、あそこが疼いて仕方がなかったのは言うまでもない。