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お願い、俺を選んで。
第2章 予感



軽やかに体を翻してキャンパスへと歩き出すその姿を、桜のようだと思った。



彼女がいなくなった後も俺は、しばらくその場から動けなかった。



「長谷部、愛理...」



ぼそっとつぶやいてみた。彼女の名前が、熱を帯びて体に入ってくるような、くすぐったい感じがした。


彼女につかまれた腕が、ジンジンと熱い気がした。




何かが、始まる予感がした。




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