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第4章 探求

「夏樹、イメクラって行った事ある？」

「名前しか知らねーよ」

「行ってみない？」

「はぁ？
もう、酔ってる？」

まさか翔に風俗に誘われるとは‥‥

「ビールの１，２杯で酔うかよ。
興味あんだろ？」

なくはない‥‥
が、彼女居てそういうとこ抵抗アリ。

「俺、彼女居るしな‥‥
そういうのって、裏切りじゃね？
翔も奥さん居るだろ‥‥」

「心と身体は別だろ。
ヤリたいのに、ヤレない。
一人で抜くのは、辛過ぎる。
誰かに人肌温めて欲しい時あんだろ？
本番しなきゃ、裏切りになんねーだろ。
お金で割り切って、裸見て触るだけなら」


翔の言い分は正しい。
確かにセックスしたいのに、出来ない状況なら、
相手が欲しくなるのも当たり前。
手っ取り早く、風俗っていうのはアリ。


『本番しなきゃ、裏切りにならない』
という、翔の言い訳が頭の中に回る。

本番しなきゃ、沙織を裏切ってない？
沙織を悦ばせるプレイの研究の為。

狡い男の言い訳が頭を駆け巡る。


「なぁ、夏樹、
一緒に冒険しょうぜ‥‥」

ニヤっと笑う翔。

お前、悪魔だな。
俺、悪魔の誘惑に負けそうだ‥‥



心もカラダも沙織なのに‥‥