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初めて知る痴愛の味
第6章 そして彼と人間関係のある者が
言葉通りであれから秋嶋みずほと体の関係を続けることは無かった


東とメールをすることはあった。互いに仕事が忙しい為会うこともできないでいたがなんとかその数少ない時間を取って話す機会ができたとしても吉田麗子とのこと、秋嶋みずほとの昔のことが話題にでることは無い
だが昔のことを話して懐かしさを共有できる人間が一人増えたことは単純に嬉しかった


ついこの間は東が顔見知りを数人呼んで居酒屋でいろいろなことを語り合って店を閉める時刻が近づくと二次会を誰かの家でやろうという話が持ち出される位盛り上がっていたのだった

これが休みだったり仕事が早く終わった後のことなのだが学校での日常となると
最近はやはり数学の授業だけでなく柏尾の職業調べだろうか


特に後者の方なのだが最近では柏尾自身の中で色々と変化があったらしく授業後にすごく楽しそうに友達や私と話している


「将来就きたいって思ったのは見つかったか?」と聞いてみると

「はい幾つか調べてみたんですけど全て行くべき学校が違うので今はそっちの方で迷ってます」と笑顔で返してくれた


あの時も迷っていたのには変わりないのだが、かなり前向きな悩みに代わってくれたようだ
彼女と話し終えると私は中島先生に話しかけられた


「柏尾さん最近輝いていますねみんなに笑顔を振りまいていますよ」

それに対して笑顔で
「今は就きたい職業が多すぎて進路に悩んでいるんですよ彼女」と応える


その後も自分のことの様に喜んでいた中島先生だが私自身が彼女を先生として尊敬しているその一人である


以前私が数学の問題を必死に考えて解いていた時にも彼女は私の姿を見て触発されるようなことを言っていたが、中島先生は国語教師でありながらわかりやすく生徒達に授業を行うために日本史や世界史についてもかなり勉強していた


勿論その姿を若い頃に見ていた私としては先生として精進しようという気持ちにさせられて今があるのではないだろうかと思っている

中島先生のことを生徒たちはどう思っているか分からないが人柄も温厚で生徒にとっても馴染みやすい先生なのではなかろうか
この人が職場にいるだけで私達も居心地が良くなる


そんな学校内の明るさとは裏腹に外は曇りと雨が続く梅雨となっていた
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