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初めて知る痴愛の味
第6章 そして彼と人間関係のある者が
この日は一日中日が差し込むことはなく夜を迎えた

家の前に立ってドアを開けようとした時に東から電話がかかってきたのだった
珍しいこともあるなあと電話に出ると


「もしもし?昭雄って○○のと知り合いだったよな?」とパーティーでは顔を見かけなかった昔馴染みのことを聞かれた

「ああ知り合いだよそれがどうかしたのか?」と口を開ける

「実は亡くなったらしいんだ」
私はこの言葉で何の感情も湧いてこなかったし、この東の言葉をすんなりと受け入れてしまったらしい


「パーティーにも顔を出してなかったからもう一度会ってみたかったなあ」と言ってみる
東はこの言葉を聞いて
「どうやら癌らしくてなずっと闘病中だったらしいんだ。俺だってあいつと話したいことが沢山あったんだがなあ。せめて葬式には出席しておこうと思うんだがお前はどうする?」


二つ返事で「ああ行くよ」と応える


この翌日の朝に葬式が開かれ、焼香を上げてから東や他の友人と健康のことや病気のことなどを話していた


この中で当然上がるのが、もし病気に掛からず長生きしたとして誰に面倒を見てもらうかということだった

この話題には東も爺臭いと嫌がっていたが私も東も決して他人ごとではない


名前は知らないのに私の性格を私よりも知っている彼女が勿体ないと言ってくれた。それに励まされ結婚相手を見つけようとは思ったがなかなかそんな機会を見つけられない
と思って職場に相手を見つけようとする私がいた


少しだけ中島先生の顔が浮かんですぐに頭の中から消し去ろうとした
なぜなら彼女は既婚者であるからそもそもありえないのだ

こんなことを考えてできるだけ楽をしようと思っている私自身の婚活への興味の無さには呆れる



それでも一人で死ぬということに恐怖は感じている矛盾これは以前も指摘されたがふと指摘してくれた彼女に会いたくなってきている
そういえば最近は色々なことが身の回りに起こっていて忙しくなってい待ったせいで会っていないことに気づく


といってもそれほど彼女と何度も何度も会っているわけではない彼女が性欲を満たしたい時かどちらかの人間関係で嫌なことや腹の立つような出来事に直面した時だった




それでも何か忘れてしまったような気がしている



そんな何かを思い出そうとしながら彼女にお誘いのメールを送ったのだった
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