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初めて知る痴愛の味
第11章 伝えること動くこと
「すいませんお話ししたいことがあるんですがいいですか?」
私は至極事務的に昭雄先生に話しかけることにした、というかこうやって話しかけることしかできない程緊張していた
この緊張は先生にも表情で伝わったらしく少しだけ訝しげな表情を見せた
そして他人には相談できないことを持ち掛けてきたのだと予想したのだろう
「他の人のいないところがいいんだよな?」と率直に聞いてきてくれた
「はい、お願いします」と返事をするだけだったのでとてもありがたい質問であった
もう呼吸することと思いを告げるんだという意志で彼女はやっと立っていられる状態だったのだ
今の返事だってちゃんとできたのかどうかさえもう思い出せない
考えるのを放棄して私は昭雄先生の後についていき、開錠された教室の中まで入り、今まで感じていた緊張は少しだけ和らいだ
他の人に見られることは無いという安心からくるものであったのだがこれが彼女に少しだけ告白の言葉を考えさせる余裕を与えた
そして一気に冷静になり、こんな生徒のことに親身になってくれるような先生が生徒のことを異性として見る訳が無いなんてどこかのテレビか本で見た様な意見が湧いて出てきた
でもこの言葉は彼女に告白の意志を挫かせるにはまだまだ不十分であったのだ
不十分なのにまだ残っている緊張からか

「私、先生に色々と相談に乗って貰ったじゃないですか。それでアドバイスを頂いて調べるお手伝いもしてもらってその中でいろいろなことを話すようになって」
という自分でも何を言ったのか分からないほど長い言葉の後に
「実は、私先生のことが男性として好きです」と伝えたのだった
本当に冷静に考えてみれば高校生のような若者が「男性として好き」なんて使うだろうか?単純に「私と付き合ってください」でいいはずだったし朝起きてさっきまではこの言葉でありのままを伝えようと思っていたのだ
私がこの告白のセリフに対して後悔している間二人しかいないこの教室は無音であった
昭雄先生は完全に硬まっており、今の私のセリフを頭から足の先までゆっくりと噛みしめているように受け取ることができる
そしてふっと我に返り昭雄先生は授業をしている時と同じ顔になっていた
もうこの表情を見た瞬間に私は先生の返事がどちらに傾くのか分かってしまっていた
でもやはり自分の耳で実際に返事を聞かない限りは私自身を納得させることはできないのだ
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