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初めて知る痴愛の味
第14章 美しい花に添え木を

明らかに私があの娘に対して好意を持っているんだと実感した
でもここに矛盾を感じて立ち止まる
子供であるから、私の大切な生徒であるから、彼女の告白を受けたことに罪悪感を感じていたはずなんだ
でも実際は、彼女を大人の女性と近い存在に思っていた
ここから思考は長い間回っていた
どれくらい時間が経ったのか分からないけれども地面の模様を辿って頭を動かし、もう一度部屋に入るべく立ち上がる
私は罪悪感の本当の正体に気が付いていた
だから自身を軽蔑する感情を持ったまま恐怖と戦ってなんとか部屋の扉を開ける
彼女は既にいつもの柏尾菜々に戻っていた
それから彼女は今日叔父夫婦と共に自宅へと戻ることにした
会話をする機会は無く、彼女次第では学校を移る可能性があると思いつくはずなのにそのまま私は自分の家へと車で帰って行った
それからは忌引きによるお休みで一週間彼女の顔を見ることは無かった
引っ越してしまうかもしれない
教頭先生から彼女の話が出る度にそんな心配をしながらも長い一週間が過ぎて、彼女は再び学校へと顔を出してくれた

彼女が登校した初日に私は柏尾菜々を呼び出して、二人きりで話せるように以前私が告白を受けた部屋に招いた
私が「どうぞ」と椅子へと誘うと彼女は聞こえないほど小さな声で「はい」と返事をして、そのまま席に着いた
前の様に空気が止まったかと錯覚するくらい静かになった
でも、あの時とは違う真に迫る感じを受けた
この静寂の中で私はどんな言葉が適切なのか必死に絞り出していたが、何も出てこない
ただ「今どんなことを考えているのか教えてくれないか」とだけ聞いてみる
これでも自分にとっては精一杯考えた末の言葉なのだ

柏尾は少しだけ姿勢を変え、重い口を開いてくれた
「この場所を離れたくありません。親戚のおじさん達が来ないかと言って下さいましたが私が今まで住んできたあのお家は両親の・・・」ここで口が重くなってしまった
きっと両親のことを思い出して辛く悲しい気持ちになってしまっているのだ
それでも真面目な性格の彼女はなんとか気持ちを伝えようとする
「両親が生きていた証拠な気がして・・・私があのお家を離れてしまったら両親があそこに生きて生活していたことが無かったことにされてしまいそうで怖いんです」
私は一言も発せずただ彼女の話を顔を凝視して深く深く聞き入っていたのだった
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