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初めて知る痴愛の味
第14章 美しい花に添え木を
彼女の想いは私の体の奥底に染み入って来て、まるで自分が思っていることをそのまま言葉にされたような感覚であった
私は彼女の両肩を手で掴み、まっすぐ顔を見つめて「寂しいと感じることもあるだろう。先生に言いにくいことかもしれないが、いつでもいい。打ち明けに来なさい」
柏尾は俯いて体を震わせている
私は肩から手を離すタイミングを逃したが、不自然に手を降ろして席を立ち、近くへと寄って頭を撫でた
先生の立場としてこんなことをするのは行き過ぎてるのかもしれない、それでも今の自分は心の支えになりたい気持ちで一杯であった
「・・・」
こんなときに言葉が出てこない
渇いた喉が水を欲していた
無力さを感じている自分に柏尾菜々は笑って「お話を聞いてくれてありがとうございました」と言う
ますます自分を責める言葉が激しくなって聞こえてきたようだ
そんなことに我慢できず衝動的に彼女のことを抱きしめ、柏尾は最初驚きながら手で抵抗をしていた
でもゆっくりと力は抜けていき、手を私の腕に乗せて再び少しだけ力を入れて裾を掴んだ
「この先のことを思うと怖いんです。朝起きて、一階に降りて確認するんです。でも、お父さんとお母さんがいないって思うことが辛くて。毎日毎日ずっとこんなこと思わなくちゃいけないなんて・・・」
彼女の声が振動としてますます私の中に入ってくる
もっと深く刻むため強く抱きしめた
涙から柏尾の熱が伝わる
「俺はお前のことが好きだ」
自分の本当の気持ちを伝えることでしか彼女の支えになってあげられないのだと、そう思った
彼女の口からは一言も発せられない
だが裾を先ほどよりも強く握って自分の胸のあたりで柏尾が頷く感触があった
それから柏尾と連絡を取り合う関係が始まった
まだ両親の傷が癒える訳がなく、浮かれた関係はとてもじゃないが両方ともできはしなかった
若い男女同士であったならどこかへ遊びに行ったりするのだろうが周りから見れば担任の先生と教え子だ
全員から理解の得られるような付き合いではないから公にもできない
私はそんなこと苦にはならないのだが、彼女の負担を考えると非常に胸が痛い
だけれども彼女のことを好きだという気持ちは本物だ
その確信があったからこそ今背負わせてしまっている重みを全て自分が受け持って幸せにしたいんだという意志があった
「あと1年・・・」
約束は早めに守られる方が良い
私は彼女の両肩を手で掴み、まっすぐ顔を見つめて「寂しいと感じることもあるだろう。先生に言いにくいことかもしれないが、いつでもいい。打ち明けに来なさい」
柏尾は俯いて体を震わせている
私は肩から手を離すタイミングを逃したが、不自然に手を降ろして席を立ち、近くへと寄って頭を撫でた
先生の立場としてこんなことをするのは行き過ぎてるのかもしれない、それでも今の自分は心の支えになりたい気持ちで一杯であった
「・・・」
こんなときに言葉が出てこない
渇いた喉が水を欲していた
無力さを感じている自分に柏尾菜々は笑って「お話を聞いてくれてありがとうございました」と言う
ますます自分を責める言葉が激しくなって聞こえてきたようだ
そんなことに我慢できず衝動的に彼女のことを抱きしめ、柏尾は最初驚きながら手で抵抗をしていた
でもゆっくりと力は抜けていき、手を私の腕に乗せて再び少しだけ力を入れて裾を掴んだ
「この先のことを思うと怖いんです。朝起きて、一階に降りて確認するんです。でも、お父さんとお母さんがいないって思うことが辛くて。毎日毎日ずっとこんなこと思わなくちゃいけないなんて・・・」
彼女の声が振動としてますます私の中に入ってくる
もっと深く刻むため強く抱きしめた
涙から柏尾の熱が伝わる
「俺はお前のことが好きだ」
自分の本当の気持ちを伝えることでしか彼女の支えになってあげられないのだと、そう思った
彼女の口からは一言も発せられない
だが裾を先ほどよりも強く握って自分の胸のあたりで柏尾が頷く感触があった
それから柏尾と連絡を取り合う関係が始まった
まだ両親の傷が癒える訳がなく、浮かれた関係はとてもじゃないが両方ともできはしなかった
若い男女同士であったならどこかへ遊びに行ったりするのだろうが周りから見れば担任の先生と教え子だ
全員から理解の得られるような付き合いではないから公にもできない
私はそんなこと苦にはならないのだが、彼女の負担を考えると非常に胸が痛い
だけれども彼女のことを好きだという気持ちは本物だ
その確信があったからこそ今背負わせてしまっている重みを全て自分が受け持って幸せにしたいんだという意志があった
「あと1年・・・」
約束は早めに守られる方が良い

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