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ドアの隙間
第4章 頭と心と身体
オレンジ色の灯りが部屋を照らした。

「私を見てごらん」

私は目を硬く閉じて何度も首を振った。
お仕置きのように指が暴れだす。

「あぁっ」

「目を開けて」

「…いやです、ああっ、や、やめて、指を、指を、ああっ」

ガクガクと腰が震える。

「目を開けて…」

私は観念して義父を見つめた。

「奈津美さん、私が分かるかい?」

何度も頷いた。

「この指が君を欲しがって……ほら」

「あぁっ……、やぁぁ……」

「あの晩、その切ない声が聞こえてきて、私はこの部屋を覗いたんだよ」

ぐじゅりと水音が立つ。

「そんな……」

「君が腰を振ってた」

「あぁっ…い、言わないで」

義父のささやく声が妖しく私の中に入り込み、頭の中を掻き乱す。

「凄く激しく、こんな音を響かせてね」

「うそ、うそ、あ、あぁっ」

「欲しくなったよ」

唇を塞がれた。指が抜かれ、両手が乳房を揉みしだく。
義父は私の目を強く見つめながら、舌を長く伸ばし、ねっとりと乳首を舐め回した。
乳房を握りしめ、私に見せつけながら、ゆっくりと舌先を動かす。
乳首を右からねぶり、左からねぶり、下から上に……

あぁ

それは、恐ろしくエロティックな光景だった。義父の熱い目と、舌と熱い息が、私を汚していくようで、穢らわしさに身震いした。

「そんな事しないで、あぁ…やめて…お義父さん……」

くるくると舐め回す舌はやがて唇の中で乳首を甘噛みする。

「あぁ…」

「奈津美……」

義父はいきなり私の手を掴み、硬くなっているペニスを触らせた。

「い、いやっ…」

引こうとする手を押さえ付け、手のひらに熱くそそり立つものを握らせると、義父は私の手を包んで動かした。

「……奈津美さん、あぁ……奈津美……」

「…違う…こんなのお義父さんじゃない」

「ごめん…すまない、すまない」

ヌルヌルとした液体を滲ませながら、義父は私の手の中で硬さを増していった。

「あぁ…奈津美……」

義父は、男である事を私に見せつけた。
逃れたい、逃れられない。


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