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ドアの隙間
第4章 頭と心と身体
足の先から脹ら脛、膝の裏側、太腿。
鏡の女は男の愛撫を楽しみ、自慢の乳房を下からせり上げて乳首に舌を伸ばしている。女は男の髪を撫でる。そして一瞬、挑戦的な目を私に向けたかと思うと、男の頭をぐいと引き寄せて女陰に押し付けた。

「あぁ……」

揉みしだかれて赤く染まる乳房、舌と唇に犯されて震えだす膝。

――サトシィ、ハヤクキテェ……

私は、私は悟史の妻だ。なのに今、夫の父親の顔を女陰に押し付けて吸わせ、淫らな欲望をたぎらせている。

「欲しくて堪らない顔だよ」

義父はそう言って私を立たせると、自ら下半身を露にしてソファに腰掛け、シャツを脱ぎ捨てた。昔水泳で鍛えたという身体は未だにその名残りがあって引き締まり、同じ年代の男性よりも若さを留めていた。

「膝においで、但し、向こうを向いてね」

「……っ……」

それが何を意味するのか理解出来た。なぜ鏡の前なのかも……

「さあ、膝にのって」

「……っ――」

義父が肥大した陰茎をそろり擦って見せつけた時、身体が激しく疼いた。昨日の夜の攻めが蘇り、切ない程に熱く濡れてくる。

「ほらその顔……、奈津美さん、おいで……」

義父の膝に座ると、腰に熱い猛りを感じる。

「腰を上げて、奈津美さんが挿れてごらん?」

私は言われるまま腰を上げ、逞しい陰茎の先を蜜口に押し当てて、ゆっくりと腰を沈ませた。

「ほら鏡に映ってる」

義父が膝の裏に手を添えて左右に開いた。

「あぁ、い、いや見ないで……あぁ……」

蜜の口がへこみ、ずぶずぶと飲み込んでいく。膣が色めき立ち、ぴたりと吸い付いていく。彼はそのまま私を持ち上げ、てらてらと光る陰茎を抜きにかかった。

「あはぁぁぁ……」

亀頭の裏側が少し見えるまで抜き、またゆるゆると挿入する。

「動いてごらん?」

秘所に太い杭を打ち込まれた女がこちらを見ている。腰を突きだし、誇らしげに私に見せつける。
腰を引いて全て吐き出し、亀頭の張りだしを確める。そして陰茎を握り、赤く口を開いたグロテスクな穴にずぷりと差し込んで妖しく笑った。

「あぁ……」

めり込んでいく……
私を狂わせる義父の……太い杭が……

女は腰を引き、亀頭を咥えたまま腰を回した。私を煽り、羞恥心に火をつけながら、棹を濡らす蜜の滴りを知らしめる。


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