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私は犬
第14章 お友達?
「これも偽物じゃないの?」

何で池ノ内さんはこんなに意地悪ばかり言うの?


「コスメも全部ブランド品。このチャネルのコフレなんて、人気すぎて入手不可だったやつだ。」

ちょっと!笹木さんまで何やってんのよ!


その時、初めて会った方のスマホが鳴った。

「ちょっと!今もう店の前だって。早く片付けて!」

「あたしメイクまだ直してないっっ。」

「美貴、大丈夫だから。落ち着け!」

私は慌てて鞄にテーブルの上に散乱した中身を収納した。なんかもう、どこもかしこもぐちゃぐちゃだ…。

「偶然を装ってね。あくまでも偶然ね。」

「「「任せてっ!」」」


私、帰ろうかな…。と思っていたのに完全にタイミングを逃した…みたいだわ…。



「あれぇっ?何だ、美優も来てたの?」

「どうされました?」

これ、音羽主任の声だわ…。

「いやぁ、参ったなぁ。彼女なんですよ。」

「はじめまして。桐生美優です。たまたま此処で女子会してたんですけど。まさか会うなんて…。すみません。」

「うわー福田さんの彼女、美人っすねぇ。」
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