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私は犬
第14章 お友達?
「いやぁー。参ったな。」

福田さんと呼ばれた方は、しきりに照れている。きっと本当に、美優さんが大切なのね。

「主任っ、ここはあれっすね。是非一緒に。」

見覚えのある顔の方が、そう音羽主任に告げている。きっとあの方が部下ね…。

「いえいえ。とんでもない。私達はこちらで勝手に楽しみますから。お気遣いなく。ご迷惑なら別のお店に変えます。」

「いえ。迷惑ではないので是非一緒に。」

ああ。音羽主任のオマヌケ…。これは貴方を狙って全部仕組まれた事なのに…。気付かないなんて…。

こうして目論見通りに話は進み、合流する事になった…。女って…。怖すぎる。私も女だけど……。


先方は4人で、こちらは5人だけど大丈夫かしら?私帰ればちょうどいいかも…。

「せっかくだから、席決めませんか、美優の彼氏さんの同僚なら天下の七宝堂さんですよね。」

山崎さんがそう言うと、

「ちゃっかりしてんなぁ。」と、音羽主任の部下が言って、その言い方が面白くて、少しだけ場が和んだ。




笹木さんは無事に音羽主任の隣に席を確保し、美優さんが福田さんと隣り合わせ、音羽主任の部下は何故か山崎さんと隣り合わせ、残った七宝堂さんの方が、私と池ノ内さんの間に収まった。
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