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私は犬
第14章 お友達?
「待って!止まって!荷物を返してっ!」

力いっぱい何度か叫ぶと、男はやっと止まって、鞄を渡してくれた。

「脱げた靴を直したいの。だから少し待って!」

と言うと、思い切り面倒くさそうな顔をしながらも、その場に留まった。でも腕はしっかり捕まれたままだ。

考えなきゃ。考えなきゃ。こんな時はどうすべき?片方だけ履いてきたパンプスを脱いで。鞄にしまう。捕まれたままの腕ではやりにくい。

「靴をしまうから腕を放して。」

と言うと、男は素直に腕を解放してくれたけれど、鞄の口を閉じながら今なら逃げられると踏んだ瞬間、また腕を捕まれてしまう…。


ああ。私、今、チャンスを逃がしたんだわ………。


「ねぇ、一体何がしたいの?」

「は?無理矢理拉致られて3Pしたいんだろ?そういうプレイでお願いしますって、演技の仕方まであんなに詳しくサイトに書いておいて、今さらこれかよっ?あっちに車あるから。早くしろよ。」


言葉の意味はさっぱり分からないけれど。これだけは分かる…。絶対に行っては駄目。それは、全力で逃げろと同義語。

「まって。寒いからコートを着たいの。腕を離して下さらない?すぐに済むわ。」

「ちッ……。急げよ。」

鞄をしっかり肩にかけて、取っ手を手でぎゅっと握ってから脇をしめた。
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