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第16章 人並みになりたい＊

やがて動きが止まって、膣の中に、めいいっぱい何かが詰められたような違和感を覚える…。

気遣うような優しい手に、頬や額を優しく撫で、擦られ

「…クリ弄ってやるから、力抜いとけ…。動かないから…。」

とクリトリスをふるふると揺さぶられるものの、イきそうになる手前で、何度も何度も指を離される。そのまま続けて欲しいのに…。もっとイかせて欲しいのに…。

「…どうして……止めちゃうの？」

動きがまた再開され、弾くように、つま弾くように、ふるふると震わされるクリトリスがジンジンと痺れるように熱くなって、そこから震えるような気持ち良さが、身体中に染み広がってゆく。

「あぁ…ぁぁっ！いくっ、いく、イっちゃう…っッッッ…。あっあっあ…また…イゃ……イく…っっ。｣

身体中がビクビクと細かく痙攣して、快感に包まれる。気持ちいい…。そこは触れてはいけないのに、いけないのに…。気持ちいい……。ぁぁ、またイっちゃうッ。

「ぅくっ……。クそつ…。」

と、何かを堪えるような音羽さんの声がして

「一回抜く。」
と断言するかのような言葉と共に、ズルリと中から熱い塊が出て行った。

「ハァハァハァ……。」

忙しない呼吸音に紛れるように、パチンと何かを弾く音がする。やがて、隣に音羽さんの身体がどさりと横たわった。

「大丈夫？」

と、囁くような言葉と共に腕に抱き寄せられて、頭を撫でられ、おでこに優しいキスが降ってきた。