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背徳の迷宮
第1章 求婚
今日は、1年半付き合っている
彼、真吾との夕方からのデートの日。
でも、この日はいつも穏やかな雰囲気の
真吾はやけに緊張してる様子だった。
「真吾?どうしたの?具合悪いの?」
「いや…」
私が話しかけても、
口数がまだ少ない。
いつもは、話しかけても答えてくれるのに…
そんな心配をしながら、真吾を見続けていたら
急に息をのみこみ、深い深呼吸している。
すると、立ち止まり
「景子!ぼ、ぼ、ぼ、…」
深い深呼吸の後、大きな声で名前を呼ばれ
周りから注目される。
真吾の緊張は続き、おまけにどもっている。
「しん…」
「僕とけっ、結婚してください!!」
長々、切り出せない真吾に
私から話しかけようとしたら同時に大きな声での
プロポーズ…
「今…真吾…プロポーズした??」
突然過ぎるプロポーズに私は、硬直してしまった。
周りに注目されているのはお構い無し。
私は、開いた口が塞がらない様な感じだった。