この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
夏の出来事
第1章 玉ねぎ

ある夏の日。
ちづるはスーパーから自宅に帰る途中だった。
帰り道、同じ棟に住んでいるタクミに会った。
「あ、、こんにちは。学校の帰り?」
「あー、、。こんちは。」
タクミは、ぶっきらぼうに言った。
「これからバイト?」
「そー。テスト終わったばっかなのに。人足りないからって店長に泣きつかれちった。」
「大変だね。」
「眠気、半端ないわ。」
「高校生なんて遊びざかりなのにね~。偉い偉い。」
「でしょ?」
他愛もない会話をして、別れた。
ちづるは市営住宅に住んでいる。
同じ棟の2階、ちづるの家の隣がタクミの家だ。
「ふぅ。疲れた。買いすぎたかな。」
夕飯の支度しなきゃ。
今日も一人分でいいかな。
そんな事を考えていると、タイミングよく隆史からメールがきた。
『今週、忙しいから帰れないと思う。』
素っ気ない文章だった。
結婚して8年も経つと、寂しいとも思えなくなるもんだなー と、ちづるはぼんやりと思った。
テレビをつけて夕飯を一人で食べる。
今日は面白い番組やってないなー、、。
ふとタクミを思い出した。
タクミの一家が隣に引っ越してきたのは3年ぐらい前。
「隣に越してきました。これ。良かったら。」
と、引っ越しの挨拶にきたのはタクミだった。
『ご両親はどうしたのかしら。
まだ学生なのにしっかりしてるな。ちょっと無愛想で怖いけど。』
と、思った。
ちづるはスーパーから自宅に帰る途中だった。
帰り道、同じ棟に住んでいるタクミに会った。
「あ、、こんにちは。学校の帰り?」
「あー、、。こんちは。」
タクミは、ぶっきらぼうに言った。
「これからバイト?」
「そー。テスト終わったばっかなのに。人足りないからって店長に泣きつかれちった。」
「大変だね。」
「眠気、半端ないわ。」
「高校生なんて遊びざかりなのにね~。偉い偉い。」
「でしょ?」
他愛もない会話をして、別れた。
ちづるは市営住宅に住んでいる。
同じ棟の2階、ちづるの家の隣がタクミの家だ。
「ふぅ。疲れた。買いすぎたかな。」
夕飯の支度しなきゃ。
今日も一人分でいいかな。
そんな事を考えていると、タイミングよく隆史からメールがきた。
『今週、忙しいから帰れないと思う。』
素っ気ない文章だった。
結婚して8年も経つと、寂しいとも思えなくなるもんだなー と、ちづるはぼんやりと思った。
テレビをつけて夕飯を一人で食べる。
今日は面白い番組やってないなー、、。
ふとタクミを思い出した。
タクミの一家が隣に引っ越してきたのは3年ぐらい前。
「隣に越してきました。これ。良かったら。」
と、引っ越しの挨拶にきたのはタクミだった。
『ご両親はどうしたのかしら。
まだ学生なのにしっかりしてるな。ちょっと無愛想で怖いけど。』
と、思った。

